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米の月面基地建設計画

(以下引用)
米共和党の大統領候補、ギングリッチ氏は宇宙政策のせいで嘲笑を買っている。同氏は講演で「月に米国基地を建設する」と約束した。米経済の先行きなど現実 問題が注目される中、月基地建設案は「タイミングが合わない」とみられている。しかし、米航空宇宙局はブッシュ政権期間中、月基地建設を計画したがその後 断念した。

ナショナリズムの誇示、科学研究、宇宙旅行の楽しみのほか、月に行く理由は何か。われわれのほしいものがそこにあるのか。月に何か鉱物があるのか。あるかもしれないが、想像ほど多いわけではない。

アポロ12号が岩石「KREEP」を持ち帰って以来、月面での鉱物採取は人々を魅了している。KREEPはカリウム、リン、レアアースで構成。中国が世界供給のほとんどを独占する現在、月面でのレアアース採鉱が提案されている。

しかし、アポロ宇宙船の飛行士が豊富なKREEPを持ち帰ったとはいえ、月上のレアアース埋蔵量は想像ほど多いわけではなく、特定地域に集中すると推測されている。

月で「ヘリウム-3」を採取する案も浮上している。こうしたヘリウムの同位元素は月面で多くあるが、地球で極めて少ないものだ。放射検査や核磁気共鳴に利 用されるヘリウムが、原子力発電にも利用できるという声が出ている。インドとロシアはすでに月でのヘリウム-3採取を検討している。

しかし、ヘリウム-3の採取はそれほど簡単ではない。月面から1gのヘリウム-3を取るには、150トンの土を掘る必要があるとされる。月はチタン埋蔵量も豊富だが、月面のチタンは化合物から分離しなければならない。

月面での鉱石採取はコストが高い。ヘリウム-3を使って核融合に成功してこそ、実行に踏み切る価値がある。しかし、ヘリウム-3による核融合はまだ研究途上で、法律上の問題もある。

月面に有人施設を設立するのは可能だ。しかし、「月で稼ぐ」のは時期尚早といえよう。